29 4 月
学習障害(LD)と混同されがちなものに、「高機能自閉症」というものがあり、文部科学省による「高機能自閉症」の定義は以下のとおりです。
『3歳位までに現れ、他人との社会的関係の形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。』
一般の自閉症の場合、8~9割の割合で知的障害がありますが、高機能自閉症のケースでは知的障害が認められず、IQは標準あるいはそれ以上であることもあります。
「高機能自閉症」と診断される判断基準は・・・
(1.)知的発達の遅れが認められないこと
(2.)以下の項目に多く該当すること
人への反応や関わりの乏しさ、社会的関係形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味や関心の範囲・種類が狭く特定のものにこだわること、その他の高機能自閉症における特徴に該当すること
(3.)社会生活や学校生活に不適応が認められること
と、されています。
高機能自閉症は、学習障害(LD)や知的障害(mental retardation)がないため、日本の法律では障害児とみなされず、IQが高いので障害があるということを発見されにくくなります。
またIQが高いにも関わらず、自閉症児にみられるような行動を起こし、周りが戸惑うことが多く、誰にも気づかれずに大人になってから分かるということもあるそうです。
高機能自閉症は専門家に判断をゆだね、そうだった場合には周りの大人の理解がとても大切になります。