9 4 月
前回ご紹介した「注意欠陥多動性障害(ADHD)」と同様に、学習障害(LD)と混同されがちなのが、「アスペルガー症候群」です。
アスペルガー症候群とは、自閉症の一種と言われており、高機能自閉症とアスペルガー症候群をまとめて「広汎性発達障害」と呼ぶ場合もあります。現在のところ、高機能自閉症とアスペルガー症候群との違いは、専門家の間では各々見解が異なり、明確な区分はないようです。
アスペルガー症候群の人は、(1.)社会性、(2.)コミュニケーション、(3.)想像力の3つの障害が合わさっていると言われます。
社会性の障害とは、人の気持ちを推測したりすることが苦手なことです。
他者との意思の疎通が困難となり、孤独感にさいなまれやすくなります。
コミュニケーション能力の障害とは、言葉は話せますが、一方的なことです。
感情や情緒を表す言葉は苦手です。
想像力の障害とは、大変限定された趣味を持ったり、変わったものをコレクションしたり、遊びの部分でかなりのこだわりを持ったりします。
また視覚、聴覚等の感覚分野において、過敏になる、あるいは鈍感であるケースがあります。
手先の不器用、動作の不器用など、字を書くのが苦手な場合もあります。こうした場合には学習障害が現れるケースもあります。
アスペルガー症候群の人は、自分の興味の向くものにはとことんこだわり、異常なまでに調べ上げ、相当な知識を持ちます。
こうした特徴から、社会的に活躍した人も多数存在し、プログラマーなどのような仕事に就く人も多く、かのビルゲイツもアスペルガー症候群だと言われています。
アスペルガー症候群の人の場合、独特のこだわりをやめさせるのではなく、活かす方向で支えてあげるといいでしょう。