学習障害について

学習障害とは?

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勉強の得意不得意

勘違いしないでいただきたいことがあります。

学習障害とは知的障害とは全く異なるものです。
他の子となんら違いはなく、特別な助けはなくとも一般的な生活を送れる普通の子です。
(・・・と表現してしまうと知的障害児を“普通の子ではない”と言っているかのようですが、そのようなつもりで説明しているわけではないので悪しからず)

学習障害とは、生活に支障は無くとも学業の場において違和感を抱えていること。
勉強する科目にはいろいろとありますよね。
国語、算数、理科、社会などなど。
また、それぞれに内容もいろいろとありますよね。
読み、書き、計算、暗記、応用などなど。
学校ではそれらを満遍なく出来るよう勉強しますが、得意不得意が極端に偏っている場合に学習障害となるのです。

国語や社会はできるけど、算数や理科がどうしてもできない。
計算や応用は得意だけれど、暗記となるとどうにも覚えられない・・・

でも、こんな人って決して珍しくはないですよね。
どのクラスにも一人や二人はいるものです。
それに、極端ではないかもしれませんけど、皆さんだって文系か理系かのどちらかには偏りがあるはず。

学習障害の場合はそれらがあまりに極端な場合を指しますが、しかし珍しいことではありませんし、得意不得意があるのは誰にでも考え得ることです。
つまり、学習障害とは単なる個性であり、個々人の特徴であるとも思いませんか?
“~障害”と呼ぶチラシが作成されてしまうから、特別な発達の遅れのように感じてしまったり、奇異や憐憫の目で見られたりするのです。

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  • 学習障害(LD)と左利き

    学習障害(LD)と左利きには関係があるのではないかとする説があります。
    というのも、左利きや両手利きの児童の学習障害(LD)の割合が、右利きの場合と比べると多くなっているからです。

    「利き手」が存在するように、脳にも「利き脳」とも呼べるものが存在するそうです。
    脳内における言語機能は左脳に偏在しているのですが、右利きの人の95%は左脳優位となっています。

    一方左利きの人の場合は、言語機能が片側に偏ることはないと言われており、このことが脳の働きに違いが生じているいるとも考えられます。

    昔から左利きは子供の意思にかかわらず無理やり右利きに矯正されることが多くありました。
    社会生活においても、あらゆることが右利き用に作られていることが多く、左利きであると不便を強いられます。現在でも、駅の改札は右側から切符を入れたり、自動販売機のコイン入れも右側にあったり、右利きの人が使いやすいように設計されているものが多くあります。

    脳が左手を指示しているのに、親が子供に無理やり右手でやるように指示することがストレスとなり、それらが脳に悪影響を与えているとも考えられますが、実際のところはそれらが学習障害(LD)と関係しているのかどうかは分かっておりませんが、学習障害の人に左利きが多い、というのは確かだそうです。

    最近では、ユニバーサルデザインと呼ばれる設計が浸透しつつありますが、アメリカなどに比べて日本ではまだまだ遅れているように感じます。これからの動きに注目したいところです。

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  • LDとADHDの違いとは?

    学習障害(LD)と混同されやすいものに、ADHD(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder の略)があります。
    日本語では「注意欠陥多動性障害」のことを指します。

    ADHDは以下の3つの症状がみられる発達障害のことをいいます。
    学校での生活態度において以下のような症状がみられます。
    (1.)不注意・・・物事に集中することができない、宿題を忘れたり、学習道具を失くしたりする
    (2.)多動性・・・落ち着きがない、席についていることができず、教室を歩きまわる
    (3.)衝動性・・・突発的な行動を取る、順番待ちが出来ない
    こうした症状の現れ方には個人差があります。

    学習障害(LD)と、注意欠陥多動性障害(ADHD)との違いはどういったものなのでしょうか?
    まずLDは「学習上」の問題があるということで、一方ADHDは「行動上」の問題だということです。

    LDは学業上における障害で、専門家による知能テストを経て判断され、学習障害専門家、教育療法士などが調べることが多いです。
    それに対してADHDは、学校あるいは家庭などのふるまい・行動によって判断され、それは、精神科医や、臨床心理学者などによって判断されることが多いです。

    ただし、はっきりとLDとADHDの違いを区別することは大変難しいと言われています。というのも、ADHDはLDを併発しているケースが多いからです。

    ADHDの一番の特徴である、不注意、多動性、衝動性がみられるかどうかでADHDかどうかの判断がなされることが多いようです。
    LDとADHDは同じような症状が現れることもあるのですが、その対処法は違ってきますので、素人判断せず、専門家に診断してもらうようにしてください。

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  • ディスレクシアとは?

    学習障害(LD)の中で、一番研究の進んでいるのが、「ディスレクシア(dyslexia)」と呼ばれるもので、日本語では「失読症」とも呼ばれるものです。欧米ではかなり以前から研究されていましたが、日本ではまだまだ世間に認知されていないようです。

    ディスレクシアの症状は、文字を混同してしまったり(bとdや、pとb、ぬとね、いとり、など)、単語を逆から読んでしまったり、文章をすらすら読めず、文字を書いても鏡文字(鏡に写したように、左右逆向きの字を書いてしまうこと)といったことが挙げられます。
    また、単語の綴りを覚えることができなかったり、すぐに忘れてしまったり、話すのも大変ゆっくりであったり、理解が不十分だったりします。

    こうした症状が起きる原因は、まだはっきりと解明されておらず、研究はまだまだこれからといったところでしょう。
    アメリカの研究では、ディスレクシアの人の脳は、少し違った使われ方をしているのではないか、と言われており、遺伝も関係しているのかもしれないそうです。

    まだまだ社会的認知も低く、苦しい思いをしている方々が多いようです。
    しかし、ディスレクシアだからと言って、自分はできないんだ、と自尊心を失う必要はありません。

    ディスレクシアと診断された多くの方がいますが、いろいろな分野で活躍されている方も多くいます。ハンデがあるからこそ、逆に特定分野の能力が伸びた、ということもあるのかもしれません。

    政治家、芸術家や工学専門家、あるいは俳優、女優、画家など、数々の有名人の中に、ディスレクシアだという方がいらっしゃいます。
    ディスレクシアは、日本ではまだまだ研究が進んでいませんが、今後それらの研究が進めば、さらにこういった有名人が増えることとなるかもしれません。

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  • 学習障害=LDとは?

    「学習障害」という言葉をお聞きになったことがおありでしょうか。通称、「LD」(※ 英語の「Learning Disabilities」の略)と呼ばれています。日本語で「学習障害」と呼ぶ場合の「障害」の言葉がいらないイメージを植えつけるので、LDと呼ばれることのほうが多くなりました。

    「文部科学省」の定めるところでは、『基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまたは推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害はその原因として、中枢神経系になんらかの機能障害があると推定されるが、視覚障害・聴覚障害・知的障害・情緒障害などの障害や環境的な要因が直接の原因となるものではない』とされています。

    つまりは、知的障害には該当しないが、1つかそれ以上の特定分野において、学習に困難を伴うものということです。

    例えば、文字を習ったとしても理解できず、読むことができない。(読み)
    読むことができても、文字を書くことができない。(書き)
    簡単な計算であっても解けず、意味が理解できない。(計算)
    他人の話すことを聞くことができない。(聞く)
    聞くことができても、うまく話すことができない。(話す)
    などの言語能力や計算能力の困難です。

    また他にも、社会性の困難、運動の困難、注意集中の困難など、LDの症状は多種多岐に及びます。

    LDは、現代の医学ではまだはっきりと解明されておらず、一部の症状を除いて医学的治療法もありません。
    それ故周りの人々が「学習障害」について理解し、個々の症状にあわせた方法で導いてあげることが重要なのです。

    まずは、他人と違う部分があるということを理解し、そのままを受け入れることから始まるのです。
    何よりもまず、「周囲の人間の正しい理解」こそが必要なのではないかと思います。

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